AKAGI&VENTURE PROJECT

内臓を食べる文化

コラム

食肉の古い歴史を持つヨーロッパには内臓を食べる文化があります。

ドイツでも秋冬の定番といえば、血のソーセージやレバーソーセージ。フランスのアンドゥイエットは、豚の内臓をスパイスと和えて腸詰したもの。すごい風味なので、日本人は苦手な人が多いものもあれば、写真のような少し馴染みのあるパテドカンパーニュ。イタリアのトリッパといえば、牛の胃袋をトマトで煮込んだ料理。

元々、土地が豊かでなかった北ヨーロッパでは、冬の食糧を確保するために、秋までに豚を太らせ、それをつぶして余すことなく加工品にしました。それがハムソーセージ。長く厳しい寒さを生きるために作られた保存食というわけ。

世界3大料理のひとつでもあるトルコ料理には、様々な羊の料理が。羊の生肉にスパイスを混ぜたとってもスパイシーなチーキョフテは、ドイツの豚肉の生ソーセージ、メットブルストを辛くした感じ。

どちらも、パンや野菜にあわせて生のまま食べます。ココレッチという羊の焼いたモツのサンドイッチや、トルコのもつ煮イシケンベなど、なかなかパンチの効いた料理も。

日本でも、内臓は古くから食べられていたようですが、一般的に食べられるようになったのは、現代になってからでしょうか。日本の食肉は、明治以降に花開いたもの。近年では、モツ煮やモツ焼きがブームとなり、若い人も内臓をよく食べるようになりました。

ホルモンの語源の一つに「ほおるもん(捨てるもの)」がある通り、捨てられてしまうものだったようです。

モツを食べることは、命を余すことなくいただくことに繋がります。残すことなく美味しく食べられるように、私たち職人も美味しい商品作りに励みます。